それでも旅へ行く。

釣りや昆虫採集の自分用日記です。自分用ですが、私と仲良くして頂いている方は是非覗いて行ってくれると嬉しいです。

2023年10月ラスト採集

樹液採集も終わりに近付き、昆虫採集も佳境に。

 

最後に9月終わりから樹液のついでに標高を上げてルッキングと木蹴り採集をやってました。

 



f:id:tokiasotus:20240123161006j:image

 

ついでとはいえ、かなり標高を上げていたので王様エリアからはまぁまぁ離れていることと、なにより王様開拓に時間を費やすのが精一杯でこちらは多産地の有名エリアを狙ってました。

 


f:id:tokiasotus:20240123130822j:image

 

林道や登山道を歩きながら遭難しない程度に脇道へ逸れてルッキング&蹴り飛ばし。

 


f:id:tokiasotus:20240123131027j:image

この採集で1番見られたのがアカアシクワガタ(って言ってもちょっとだけだけど)

やっぱり時期も9月下旬の晩夏である為、ミヤマクワガタとかは全く見ることができなかったなあ。。。

 

ごくたまにすれ違う採集者からも良い結果は聞けず。

 

結局、王様エリアの樹液の出も悪くなり、そろそろ採集が終わる10月初旬。

気温はかなり落ちて20℃を下回り、この標高は15℃にさえ届かなくなっていた。

今回もとある有名な山の登山道を歩き、途中で登山道を軽く外れ探索。

ルッキング、双眼鏡でみてもクワガタは居らず。

半ば自暴自棄気味に木を蹴り飛ばす。すると、視界に謎の黒い塊が落下するのを発見!

 

下が笹草だらけ、慎重に落ちた辺りを探す


f:id:tokiasotus:20240123144840j:image

居た!!!

 

まさかの本命のお姫様。どこに着いてたんだか分からないがどうやら木のどこかに居たらしく。。。ルッキング下手くそすぎ笑

 

しばらく興奮しながら登山道を下る最中に倒木を見つけたのでそこで写真撮影。


f:id:tokiasotus:20240123145246j:image

 


f:id:tokiasotus:20240123145329j:image

 

脚が不自然に長い。不格好ではあるけど大顎やスリムなボディは普通にカッコ良いよね。

間違いなく前回のサイズより大きい。立派なお姫様はこれが見るのは初めて。


f:id:tokiasotus:20240123150014j:image

スタート地点に戻り撮影。アカアシもまあまあ良い46ミリ程のサイズだった気がするけどやっぱり体の厚みから違って、意外と迫力を感じた。

 

結局、今シーズン9月終わりから始めたルッキングは本命はこの1匹で終了。正直、王様で手一杯でこちらにはなかなか手を回せない(T_T)

しかもこの辺りはもっと早い時期が捕りやすく、今はもう殆ど捕れないんだとか(^_^;)まあバカのように寒いから流石の姫様も動けないみたいね。。。

 

余裕があったらまた挑戦したいな。


f:id:tokiasotus:20240123150417j:image

やっぱり脚のせいで不格好だな笑。それも含めて魅力的な種だと思います。

 

尚、帰宅しサイズを計測。


f:id:tokiasotus:20240123150540j:image

お姫様の事はあまり詳しくないんだけどぎゅうぎゅうに挟んでこのサイズ。50ミリ超えればデカイ部類なんかな?明らかに小型種とは違う厚みだったり、迫力がある個体でした。


f:id:tokiasotus:20240123151004j:image

 

立派な威嚇!!カッコよす!!!

ちなみに毎年そうなんだけど我が家の1番寒い場所を持ってしても姫様は寝付きが悪く、冬眠までに1番時間掛かったです。

後、名前に王とはつくものの、昼行性だし、よく移動するし、飼育面でも王様と違って、すぐにゼリーになれてすぐに爆食開始するのでやっぱり王様はちょっと違うクワガタだなあと再確認しました。一緒な訳ないんだけどやっぱり王様が異質すぎるんよな。。笑


f:id:tokiasotus:20240123151849j:image

名前だけのせいで比べられる2人。並べると(並べなくても)全然似てないけど両方カッコイイね。

 

2023年も良い出会いが多く、良い採集が出来た。

また来年が楽しみです。

 

 

 

 

 

 

2023年 王様街灯採集 後編②

◎6日目

再びポイントを移動。違う県へ。

この日を堺に虫の寄りや雰囲気が変わる。


f:id:tokiasotus:20230920211429j:image

蛾や羽アリが自分のライトに無数な数群がり始める。今までここまでエグい寄り方は無かったのでびっくり。

それ以外にもなにか雰囲気の異変を感じるも、この日も普通種が沢山捕れたのみで終了。

 

◎7日目

再びの県移動。

そろそろ体力が大幅に削られてきた。なにせ午前中は観光、午後は昆虫採集で睡眠が明け方4時過ぎ〜朝7時とかまでを毎日続けていたから。いや、20代前半とかなら2〜3日寝なくても余裕だったはず。。。年をとったのかもなあ。

そんなこんなで観光をし、その後疲れた身体を癒やす為、温泉にでも浸かりに行く。頼むぞ、Googleナビ氏。 

 

ナビの言う通りにして、数分後。またもやGoogleナビ氏の暴挙の犠牲者となるワイ。


f:id:tokiasotus:20230920212327j:image

ボロボロな身体にムチを打つ、未舗装超狭道。

温泉なんかこんなとこにあるか?。。。

 

〜30分後〜

Gナビ「目的地に到着しました♪」 


f:id:tokiasotus:20230920212304j:image

ワイ「。。。。。?????」

 

意味不明な石碑に案内されたワイ。温かい湯などなく、冷たい石がただただ寂しく立っているだけの未舗装狭道のど真ん中へ案内され、身も心も疲弊してしまった。

 

その後なんとか温泉へ辿り着き、一息。


f:id:tokiasotus:20230920215827j:image

ワイ、風呂上がりの一杯はミルクコーヒー1択です。

 

日暮れより、再び採集へ。

 

この日は夕立があり、かなりの雨を喰らった。

しかし数日前の冷たい雨とは違く、雨後も気温が下がらずムシムシとした気候に。挙げ句、昨日と同じで羽アリがライトにまとわりつく状態に普通種の飛びもかなりのもの。この2日間で感じとったこの異様な雰囲気、なんとか後は形にしたい。必ず良い状況だと確信を持ったから。

 

そしてその時は訪れる。

街灯エリアを周回中、道のど真ん中にカブトムシが飛来し落ちていた。更にその隣にオーラを放つ黒い光が。。。


f:id:tokiasotus:20230920214031j:image

居た!!!

飛来したての女王。ちなみに見つけた瞬間に翅を開こうとしたので急いで裏返しました笑。


f:id:tokiasotus:20230920214236j:image

前胸背板と上翅に生まれつきとは違う傷をつくっていた。これだけ固いボディを凹ませたのは、もしかしたら同種?。。。


f:id:tokiasotus:20230920214436j:image

傷だらけの野性味溢れる個体。女王ながら厳しい野生を生き抜いた個体。とてもカッコイイです。

 

確実に飛ぶんじゃないか?と思ったタイミングだったので、結果に結びついたのは本当に嬉しかった。

この後、本命には出会えなかったが、とにかく普通種の飛来がすごかった。探してる最中にまた飛来してくるとかもあって、終始クワガタが拾えた。

こういう条件が重なると良いんだなあと本当に勉強になった。単純じゃないから面白い。また良い経験が出来たな。

 

◎8日目

この日は観光予定を立てず、明け方からひたすら寝た。めちゃくちゃ暑いのに昼頃まで目が覚めなかったのは危なかった。体力尽きると暑さとか関係ないんやな。

道の駅でご飯を食べ、たまった洗濯物を洗濯しにコインランドリーへ。付近の飯屋散策を軽くして気付いたら夕方に。温泉に再び浸かり、疲れを癒やした。


f:id:tokiasotus:20230920220819j:image

風呂上がりの一杯は(以下略)

 

この日は夕立がとても長かった。そして昨日一昨日とは雰囲気が変わった。いや、普通に戻ったって感じかな。。。ひとまずボーナスタイムの終わりを感じたのだ。

 

この日から7月に一緒に遊んでくれた先輩が、また同行してくれる事になった。

夜に先輩と合流し採集開始。普通種の数、羽アリの数は先日より減っていたが、それでもクワガタとカブトムシは普通に拾える。

しかしこの日は本命には出会えなかった。難しい。

 

◎9日目(最終日)

この日は先輩がお昼御飯を共にしてくれる事に。

昼前に先輩と合流し、最初に捕った王様のサイズ測定に立ち合って貰った。

65は超えてるか分からんくらいだと思っていたが、先輩がノギスを当ててくれてびっくり


f:id:tokiasotus:20230920221133j:image

超えていた。。。

まさかの66ミリ。街灯初採集のオスが大歯で65ミリオーバーは出来過ぎや。。。再び感動で瞼が熱くなった。また、この王様をクワガタ採集の師と言っても過言ではない先輩に見せる事が出来たのも嬉しかった。

運が殆どの世界だが、その運を少しでも手繰り寄せる為にいろいろな条件を読むのは釣りと同じ。形にならないことが殆どだから、形になった時はもう、本当に感無量で、本当に嬉しいし辞められなくなるのだ。

 

クワガタを見せる事も出来たのでラーメンへ。勝手に時間前に即閉店する店が多く、途中昼飯難民に陥ったが、無事にお母さん食堂みたいな温かい店に入れて美味しいラーメンが食べれた。先輩、ご馳走様でした。ありがとうございました。


f:id:tokiasotus:20230920222947j:image

1度先輩と別れ、再び温泉へ入り最終日なのでお土産を購入。

夜になり、先輩と合流し最後の出撃。ガードレールに無数の羽アリが張り付いていて、クワガタやカブトムシも飛来していたものの、大分落ち着いてしまい、最初に比べて数が減ってきてしまった。

お土産のノコギリクワガタをキープ。本命には出会えずに最終日が終了。先輩と解散し、これにて遠征全日程が終了。

頭の中にぼくなつのエンディングが流れて来た。夏休みが終わる。絶望の瞬間だ。本当に楽しかった。

帰りはタイヤがバーストするハプニングもあったが無事に帰宅する事が出来た。


f:id:tokiasotus:20230920224200j:image

 

結果としては本命が3匹捕獲、そのうちの一匹が大歯のオスという、もはや出来過ぎな結果であった。


f:id:tokiasotus:20230920224241j:image

 


f:id:tokiasotus:20230920224755j:image

手にたからせてパシャリ。マジでカッコイイ。

もうこいつ見ながら何杯でも飯食える、しかも飽きずずっと美味いことだろう。

 

昨年の街灯はメス1匹のみしか採集出来なかったが、今年は7月合わせて、オス1、メス3の計4匹を採集する事が出来た。

街灯も昨年よりずっと成長する事が出来て、また昆虫採集がより一層楽しくなってしまった。

 

奥が深くて一筋縄では行かない王様採集。

それは樹液も街灯も同じだった。また来年、灯りの下に佇む王様を夢見て、あの世界に戻ろうと思う。



f:id:tokiasotus:20230926113904j:image

 

最高に良い夏だった2023年。来年はどんな虫に出会えるのだろうか。

 

(番外編、9月街灯)

8月で終わりにする予定であったが、先輩に季節の終わりも実際に見てみたほうが良いとアドバイスを頂き、まさにその通りだなと感じたので再びの街灯採集へ。

2日間と短いが、2県を跨いで採集を行った。


f:id:tokiasotus:20230920225828j:image

結果として、本命に出会う事は出来なかったが、気温が高いせいかクワガタはまだチラホラ居た。

とはいえ、大盛況だった街灯にカミキリムシやカブトムシの姿が消え、少し標高を下げると秋を代表するヤママユガも沢山居た。


f:id:tokiasotus:20230920230159j:image


f:id:tokiasotus:20230920230217j:image

 

クワガタもドルクス属のコクワやアカアシが中心。

気温は暑かれど、もう夏の活気は消えてしまっていた。とても淋しかったが、また来年。

沢山の虫に巡り合える事を信じて。虫達楽しい夏を本当にありがとう。

         

          〜2023年.街灯採集 完〜

 

 

2023年 王様街灯採集 後編①

8月になり、いろいろな県を調べ王様の影を追っていたが、敢え無く撃沈。過去に取れていた場所、捕獲記録や生態調査表等を見てグルグル回ってみたけどやはりそう簡単にはいかんなあ。

 

そんな中、毎年予定している島遠征が台風により中止となってしまった。。。

 

これで吹っ切れた私は今年の夏は王様に捧げようと決心し、9日間、合計6県での王様探し遠征を行う事にした。

 

◎まずは初日

某県上陸。ここは居るけどなかなか採集者が来ないエリア。とはいえ来ないという事はそこまで数が多い訳もなく、普通種はなかなか捕れたものの、本命は影も見ず。。。

早めに切り上げ、違うポイントへと向かった。

 

◎2日目

睡眠を取り、昼は軽く観光をして夜を待ち日没と共に出発。街灯には羽アリが多数飛来し吹雪のようになっていた。これは脈あり!

 

しばらく車を走らせてめぼしい街灯下を探すも普通種の飛びはなかなか良かった


f:id:tokiasotus:20230915152213j:image

1つのポイントに対して大体これくらいとれる。

何故か殆どノコギリクワガタでコクワアカアシミヤマがポツポツ混ざる程度。

一般に言う良い時間は普通種はかなり拾えたが、本命はなかなか出会えない状況が続いた。

羽アリや蛾の飛来がイマイチとなり、少し時間は遅れたが大幅にエリア移動。

期待が持てるエリアへ。

このエリアも普通種は沢山飛んでいた上に、まだ蛾や他昆虫の飛来が活発で前のエリアよりは期待が持てそう。

ひたすら車を走らせて、再び有力街灯を探す。

 

そして1つの街灯に差し掛かる。

おびただしい蛾の量、クワガタもノコギリコクワ等等集まっていてかなり良いが本命は居ない。。。

 

肩を落とし次の街灯へ向かうも、先行者が居た。

このエリアは一通り回ったのでもう辞めるかなあ。。。と一瞬思ったが先程、蛾が沢山居た街灯が頭をよぎった。

後1回見に行くか。。。

車をUターンさせ、その街灯へ向かう。飛来量を見ても圧倒的に可能性が高い場所だ、もう1度見て駄目なら移動しよう。

街灯に着くと先程は飛んでなかった月の女神様がパタパタと3匹程街灯を勢いよく舞っていた


f:id:tokiasotus:20230915155628j:image

↑(幻想的な蛾。めちゃくちゃ美しいです)

 

新しくカブトムシも飛んて来て居て、活性はかなり高いものの本命は。。。

 

ふうと肩を落とし、諦めかけた刹那、ふと左の自販機陰になにか黒い塊が目に入る。

その瞬間、走り出す私。

 

《異質》

 

もはやいつも街灯で見ているクワガタとは全く違うオーラと気品。勝手に脳内再生されるダース・ベイダーのテーマ曲。

どこへ向かおうと言うのか、ノシノシと我が物顔で歩くその姿。1度も街灯で本命のオスを捕まえた事ない私でさえ、遠目から見てももはや見間違う事のないその堂々とした御体、他の虫とは全く違う。

その数cmの生き物に、心も身体も圧倒されてしまった。

 

もはや動画を撮る事、写真を撮る事を全て忘れ、その個体を抱きしめうずくまる私。

呼吸が乱れ、過呼吸になる。現実と夢の区別がつかなくなり、しばしその場からその個体を抱いて動く事が出来なくなった。ただひたすらその個体を抱いて膝を付きうずくまる御年28歳。間違いなく通報される。でもそれだけ平常心を保てずに居た私。だって夢だったのだから。。。今の私の全てと言っても、生き甲斐と言っても過言ではないのだから。。。

 

しばらくして気を取り戻した私は大先輩にひとまず連絡をした。

先輩に動画を撮った方が良いよとアドバイスされ、もう1度床に置いて動画や写真を撮りなおす。


f:id:tokiasotus:20230915163706j:image


f:id:tokiasotus:20230915161806j:image

傷、ディンプル殆ど無く、とても綺麗な個体。

ダニが少し居るので少し活動していたのかも知れないが、間違いなく新成虫だろう。

こんなにも格好良くて、美しい個体に出会えると思ってもいなかった。

 

 

f:id:tokiasotus:20230915163743j:image

 

本当に美しい。街灯採集で初めて捕獲したオスが大歯。もう死ぬんじゃないかと思うくらい運が良い。

昨年、樹液で初めて大歯を捕った時、泣いて喜んだがこの子も我に帰った時に涙が流れて来た。

 

実際この1匹に出会うまで殆ど失敗して捕れない事ばかりだった。目利きを養う為に沢山ポイントに赴いたが、まじでクワガタ1匹しか捕れないとか全然あった。けど、この一瞬を味わえただけで続けてきて良かったなあと心から思う。


f:id:tokiasotus:20231009233450j:image

生き物って本当に素晴らしい。王様って本当に素晴らしい。どんどん病気になっていく。最高です。

 

我に帰った後も余韻がやばくてしばらくその場を動く事が出来なかったが、なんとか動けるようになって再び街灯を回った。

この日は普通種以外の成果はこれ以上出なかった。

 

◎3日目

再び大きくポイントを移動

コンビニ寄る度に昨夜の王様を眺めるのでなかなか歩みが遅かったりした。


f:id:tokiasotus:20230915191505j:image

良型ミヤマも頼まれていたので持ち帰り。

本当にカッコ良すぎる。

 

途中、狭いタックルケースでは可哀想な為、二匹をプリンカップへと移した。


f:id:tokiasotus:20231009121731j:image

 

元々いつか行こうとマップにちょこちょこタグを打っていたのでそのエリアを中心に探す予定。その前に今回も観光をしながら徐々にポイントに近付いていくスタイル。


f:id:tokiasotus:20231009121903j:image

結構早めに王様と出会えた為、王様との二人旅となった。まだまだ連れ回すけど一緒に楽しもう。(もちろん王様は全力拒否)


f:id:tokiasotus:20230915193759j:image

それにしてもこの辺りは凄い田舎。私の地元もかなり田舎だがこれはレベルが違った。とてものどかで心が洗われてく。ぼくのなつやすみの世界に入り込んだみたいだ。


f:id:tokiasotus:20231009235219j:image

この辺りは標高が高いのでアキアカネの群れが空を彩っていた。寒くなってきたら一斉に平地へ降りてくるんだろうな。


f:id:tokiasotus:20230915192149j:image

 

山と畑しかない世界、居心地が良すぎた。



ドライブさえ楽しかった。ずっと心が綺麗になれた。

しかし、そんな楽しいドライブを一瞬で地獄へ叩き落とすべく、Googleマップ君が暴挙に出る。

 

G氏「より早い経路が見つかりました(鬼畜な笑み)」


f:id:tokiasotus:20230915192509j:image

ワイ「G、貴様あああああ!!!!(T_T)(T_T)」

道「ガタガタガタガタガゴン。。。ガタガタガタガタゴワンガガン」

 

度々こんな感じで泣きそうになる場面がちょいちょいあったが日没までにポイント到着。

樹相、空気、立地、臭い、なにからなにまで完璧なエリア!勝った!!

日没までワクワク気分で待機、日が落ち少しずつ虫が集まってきた!と、その瞬間。。。

ライトが消えた。。。

採集者対策なのか?省エネなのか?そのエリアの街灯は殆どが消されてしまった。

山の至る所にライトトラップが灯っていた。場所は間違ってなかっただけに痛手。。。

とはいえ全てが消えてしまう訳ではなかったので有力そうなエリアを周る。やはりミヤマコクワがちょっと拾えるが良いエリアとは少し外した場所にライトがつくため、イマイチな結果に。


f:id:tokiasotus:20230915194451j:image

途中でミヤマダイコクコガネ♀を発見。

オスが見たかったなあ。。。

この日はそのポイントを諦め更に北上するべく移動をしながら良さげなポイントを探したが本命に出会う事は出来なかった。

 

◎4日目

この日はまた新しいエリアへ。

夕方より車で悪路を進み、目的のエリアへ。

寒い。。。8月なのに気温が20℃を余裕で切る世界。小雨が降ったり止んだり。今までのエリアとは大きく違うエリアだが、道沿いの木だけでもかなり大木があって、完全な原生林エリア。居ないほうがおかしいレベルだ。

このエリアも予想以上に街灯のLED化、電気が付かない等かなり渋い条件であったが、その中でも虫の寄りが良さげな立地や条件を探した。

結局、ほんの数カ所しか有力なポイントが無いのと移動が長めなのがとてもネックなのでポイントとポイント間が近い場所を決めて良い時間は何度もそこを周回する事に。

その中でも1番虫を呼んでいる街灯が1つ。

よく見るとその付近にはコクワやミヤマが点々と転がっていた。そこを起点に街灯を周り何周かして戻ってくると、街灯下の草にキラキラ光るものが。。。


f:id:tokiasotus:20230920202310j:image

居た!!!女王や!!

初場所初開拓にしてなんとか結果が出てほっとした。。。この子は見つかった瞬間草に俊足で隠れようとしてた。すぐに隠れようとするから、なかなか見つからない訳よね。。。


f:id:tokiasotus:20230920202541j:image

とても綺麗なスレンダー女王様、スレ傷はちょっとあるけど他は綺麗な新成虫っぽい個体。

何より初捕獲産地の女王は嬉しさも格別!

 

今遠征でとりあえず2匹目の本命!やはり飛んでくる街灯の雰囲気を味わえるのは本当に良い経験になる。

この後は豪雨になり、このポイントを諦め再び悪路を下山。下の方にも良さげなエリアがあった為、のぞいてみるも不発。普通種はかなり捕れるのでこの県は全体的に期待が持てそう。

もう1日、この県でやってみる事に。

 

◎5日目

午前中は観光をし、日暮れ前に再び悪路を登る

しかし、この日もまあまあの雨を喰らい、先日のエリアは気温がダダ下がり。有力街灯も虫が殆ど寄らず。

雨が止む気配は無いので仕方なく、下のエリアを捜索。普通種は捕れるものの、本命は捕れず。雰囲気は間違いないので、後はタイミングな気もするなあ。。。この日は特に何も捕れずに終了。

 

後半へ続く

 

 

 

 

 

 

 

2023年 王様樹液採集

 

今年も5月〜7月一杯、8月下旬〜9月一杯を中心に樹液採集を行った。

 

昨年、念願の大歯の65ミリを捕獲


f:id:tokiasotus:20230921082815j:image



f:id:tokiasotus:20230921151025j:image

 

3年間全く1匹も捕れない苦戦もあったが、徐々に採集できるようになって来た。

だが、コンスタントに採集出来ている訳ではなく、捕れるようになってから毎年結構通って2匹くらいのペースでしか採集出来ていない。

 

今年も樹液の出がまだ悪い5月頃から採集を開始。

昨年は6月終わりに、ボロボロの中歯を採集していた。


f:id:tokiasotus:20230921084159j:image


f:id:tokiasotus:20230921084238j:image

 

とても軽い子で、足も折れ身体もボロボロ。持ち帰って1週間程で亡くなってしまった。

 

5月中は冬に開拓したエリアの再確認という目的で、その木の雰囲気とかを確認していった。


f:id:tokiasotus:20230921112412j:image

樹液の出はともかく、付近の風通しや日当たり等、実際シーズンに入って分かることがある。

一先ず、雰囲気は悪くない。

とりあえずポイントの確認をした後は違う雑木林で掻き出しの練習。


f:id:tokiasotus:20230921090459j:image

狙いはヒラタ。


f:id:tokiasotus:20230921090407j:image

ようやく目に掛かったのが自己最小ヒラタ。

 

こやつ以外にも徐々にノコやコクワ達も出現しだしていて、夏が迫るこの雰囲気に高揚感を感じる。

今年も良い奴に出会えると良いなぁ。

 

6月に入り、完全なシーズンイン。

今年も開拓したエリアを攻めて行くもやはりなかなか王様には出会えない。

良さそうなエリアも至って平和でカナブンやハチ、他のクワガタが樹液を啜っていた。


f:id:tokiasotus:20230921112951j:image

王様採集としては、あまりよろしくない。形にならない事ばかり。開拓場所を間違えたかなぁ。

そしてあっという間に6月中旬からカブトムシが出始め、樹液を我が物顔で占拠し始めた。


f:id:tokiasotus:20230921113540j:image

 

今年はもしかして、一匹も採集出来ないかも。。

徐々に不安になってきた。

 

7月、街灯採集開始の兼ね合いもあり、本気でやるのはこの月が終わると次は8月下旬になる。

焦りがでるも、もう7月になればめぼしい木には大量のカブトが着く。


f:id:tokiasotus:20230921114054j:image

 


f:id:tokiasotus:20230921114114j:image

誇張抜きで1本の木の捕れる範囲だけでこんくらい着いている。こうなると本気で厄介。。。

 

そんな中で、毎週通って居たとある実績のある木に違和感を覚えた。

虫がいない。高所のメクレとウロに樹液が出ているのだが、メクレ部分は普段はカナブン等かなりの量であるのに全く虫が着いてないのだ。先週はあんなに虫が居たのに。。。ちなみにこの木は毎回何故かカブトムシが少ない。居ても下層の樹液に数匹程度。何故なんだろう。

 

梯子を掛けて、登ってみる。

すると見えた!!良いサイズのクワガタがいる。

 

メクレはとても狭いが、とても深い。恐らくすぐ近くにあるウロに繋がっていて少しでも潜られると敗北である。なんとか私の一手が間に合い、クワガタの進行方向を塞ぐ。

メクレに空いた小さい穴に2本の掻き出し棒を挿入し、さらに退路を塞ぐ。メクレは縦が狭いが横には広く逃げ場が多いので、こちらも2本体制で勝負。

薄い身体で何度も取り逃がしかけたが、ようやく身体が出口を向いた。クワガタの尻を抑え、自作の顎かけ棒を投入。無事に左側の顎を捉える。

後はひたすら尻側を押し出し、クワガタが上体を動かす為に足が浮いたタイミングで顎かけ棒を引っ張る。メクレの外まで誘導した。


f:id:tokiasotus:20230921143423j:image


f:id:tokiasotus:20230921143519j:image

 

相手方も必死にもがくも、遂に手の届く場所まで姿を表す王様。遂に私の手に落ちた。


f:id:tokiasotus:20230921143658j:image

5月から続けて2ヶ月。ようやく本命の王様を捕獲したのであった。

記録とまでは行かずだが、立派な王様である。ダニがまあまあ居たので、元々その木のウロ側にずっと居たのかも知れない。丁度良いタイミングでメクレ側に移動したのかも。移動した要因はなんとなく推測がついた。身体はとても綺麗でアゴに少し傷があるだけなので、新成虫のように見える。


f:id:tokiasotus:20230921144043j:image


f:id:tokiasotus:20230921144135j:image

ボディも綺麗で、神々しい身体。

君に出会う為に、蚊に蜂にボロボロにされて泥だらけ樹液だらけになりながら山を上ったんだよ。。。

 

ようやく報われた。


f:id:tokiasotus:20230921145217j:image

薄い。この薄さが至高である。本当にカッコイイ。

 

カブトムシ最盛期ギリギリで、なんとか1匹採集する事が出来た。めちゃくちゃ厳しいが何度打ち負けてもこの1匹を見るだけで全てが報われた。

 

この採集を堺に7月、8月は街灯採集がメインに。

とはいえちょくちょくは木を見に来ていた。また樹液採集場所の近くにもめちゃくちゃ良い街灯が数カ所あった為、ついでに見回った感じだ。


f:id:tokiasotus:20230921145950j:image

大木にはカブトムシ、アカアシオオアオカミキリ、オオゴキブリが大量に居る感じ。夏の賑やかさで森は繁盛していた。


f:id:tokiasotus:20230921150231j:image

クワガタももちろん居た。ボロボロの大型コクワガタは哀愁がありとてもカッコよかった。


f:id:tokiasotus:20230921150342j:image

 

小型ヒラタに負けないサイズとゴツさ。体長もだが全体的にゴツいな。

ちなみに今年はヒラタが大不調でまさかの50ミリアップさえ捕れず豆ヒラタばかり。

 

そんなこんなで8月は街灯がメインになり、樹液での王様は全く採集出来ず。

 

8月の下旬頃より、再び山へ戻った。

夏の終わりの山はカブの姿が激減。まあ毎年そうなんだけどこのエリアは9月に入ればカブトムシの姿は殆ど見れなくなる。


f:id:tokiasotus:20230921153558j:image

居ないは居ないで寂しくなるカブトムシ。来年また元気な姿を見せてほしいね。

変わりに2次発生のノコギリや元気を取り戻したコクワが山に現れる。またクワガタの山へと戻った。


f:id:tokiasotus:20230921160911j:image

綺麗なナイスサイズを捕獲。アゴが太くてカッコイイ。

 

そして今年の樹液木開拓は大失敗に終わった。

まさかの開拓木0本。7月に採集した木も既存の樹液木。気になる木はあるものの、ついに新規の木に出会う事は出来なかった。まだまだ見極める目が足りないみたいです。

これからは9月終わりまで、既存の樹液木を周る。

7月に採集した木は、シーズン後期は何故か毎年あまりふるわない。樹液が枯れ始めており、スズメバチの羽音で賑わう。不殺を掲げているので、驚かせないように近付くも気配なし。

 

移動してもう1つの樹液木、昨年65ミリを捕獲した木。ここがかなり怪しい。

2段ウロがあって、両段、昆虫の数が著しく少ない。蝶とハチが数匹。

樹液は出ているのに。

 

ここは両段ともウロが深くて、夕方、夜に運良く姿が見えれば勝負になるが、深く入っていると全く勝負にならない。

見付けても捕れるかは運が絡む。良い条件の日が絡むのを待つしか無い。


f:id:tokiasotus:20230921155729j:image

 

9月中はこのエリアを中心に通う事に。気になる街灯もそこまで遠くは無いので並行して行った。

そして夕暮れ時、ようやくチャンスがやってきた。

条件も整い、夕方にそのエリアへ。すると樹液を舐めにウロから出てきた個体を発見。

奴が入る場所は大体決まって居て、ここはとても複雑なウロ。恐らく巨木の枝が折れ、時間を掛けて複雑なウロを形成したようで、中に入られると無数の通路があり、かなり難易度の高いウロ。

だが、この子は奥に入ろうとした為になんとか間に合った。手前の穴に入られたら間違いなく終わってた笑。


f:id:tokiasotus:20230921155910j:image

なんとか捕れた。。。めちゃくちゃ小さい。


f:id:tokiasotus:20230921160617j:image

 

自己最小記録、1段目のウロに入って居た。

とても綺麗だがやはりダニが居た。後半戦からウロに異変を感じたが、その時から居たんだろう。

にしても、1段目の低いウロにこの子が入って居た場合、間違いなく2段目の高所ウロにはなにか居るだろう。

登って確認するもコバエが居るくらいで、姿を確認することは出来なかった。

 

これを捕獲した後下山すると、謎の地元爺さんが登場し、王様が捕れる木を教えてやる!とその爺さんの家に招待された。

見た事のないような古民家。庭には焼かれたサンマ。なんか良い雰囲気。

本当に地図を書いてくれたが、全く解読出来ず。

ベロベロに酔って居たので本当に何も聞き取れなかった。

後は何故か松たか子のCDとネスカフェを貰い、1時間くらいだべって解散。なかなか気さくな爺さんだった。

f:id:tokiasotus:20230921162005j:image

 

1週街灯採集をはさみ、その翌週は雨が降り、気温が急に低下した。

完全に秋になった感じだった。先週と同じ樹液を見たものの、怪しさは消えないが最後まで王様を見ることは叶わなかった。


f:id:tokiasotus:20230926082921j:image

まだノコギリクワガタやコクワが多数いる樹液木

賑わっては居たが、今シーズンはこれで終えようと思う。

樹液での採集数はわずか2。

昨年と同じ捕獲数であった。まだまだだが、毎回1匹1匹に1生忘れられない思い出が出来る。

 

だから辞められないんだろうなあ。

身体が動く限りは続けていきたいです



f:id:tokiasotus:20231008182052j:image

来年は自身の記録を超えるやつを目指して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年 ミヤマ70を求めて

王様以外にもいろいろと目標にしているものがありますが、その内の1つがミヤマの75アップ。そして少なくとも毎年70アップは取りたいと。

ただ、王様採集程力を入れている訳ではなくゆるーくやってる感じです。


f:id:tokiasotus:20230925150815j:image

(左が70ミリオーバー、右がレギュラーサイズの62ミリ程度。迫力が違う)


f:id:tokiasotus:20230925111706j:image

(↑昨年採集の70アップ)

 

ミヤマは基本、街灯orライトトラップが主で、王様採集中にたまーに樹液に張り付いてる個体を見るくらい。

 

私が通うエリアでは5月から出だして9月頭までだが、大型が狙って採集できるタイミングはかなり狭くて、外すとメスばかりか小振りのオスしか捕れない状況が多い。


f:id:tokiasotus:20230925112406j:image

 

 

今年は1回目の良いタイミングを外し、60アップは取れたものの、70には出会えず。


f:id:tokiasotus:20230925112237j:image

結構良いサイズも捕れるが、70ミリにギリギリ届かなったり、65ミリ付近をうろつくサイズばかり

 

案の定、ここを外すと駄目。樹液帰りに寄ってもメスと小型の乱舞ばかり。運が良ければデカイの居るんだろうけど、効率自体がかなり悪い。


f:id:tokiasotus:20230925151259j:image

(↑このサイズくらいか60ミリ行かない個体が多い)

 

今回はもう1回の最盛期を間に遠征を挟んだので、遠征先でもついでのミヤマは沢山見れた。


f:id:tokiasotus:20230926073536j:image


f:id:tokiasotus:20230926073605j:image

とはいえこちらのエリアも最盛期は外しているらしく、1番デカイので60ミリ前半程度の個体であった。ただ、もう見たくないくらいの数のミヤマは見れたかな笑。個体数からレベルが違う笑。これが王様を育む森の威力か。。。


f:id:tokiasotus:20230926104833j:image

自分のフィールドじゃ見れないエゾミヤマなのはちょっと嬉しかったりしました。

 

 

時は経ち、2回目のタイミングがやってきた。このタイミングは他の遠征とぶつかる事が多いので毎年数回しか行けない。

短いチャレンジ期間だが、今年も車を走らせた。



有力ポイントを潰していく。

すると2箇所目のライト下に大きな影が。。。


f:id:tokiasotus:20230926072932j:image

お!デカイ!ドンピシャのタイミングでドンピシャのエリアで発見。普通の採集者は素通りしていくようなエリアなので、割りとここはクワガタの影が濃い。

昨年とは違う場所だが、なかなかの良型。とはいえ目標の75なんて程遠く、多分70あるかなしかだろうなあというサイズ。

 

帰って計測すると


f:id:tokiasotus:20230925113337j:image

 

ギリギリ超えた70ミリ笑。ギリギリすぎる。

昨年のは頭幅もケタ違いだったが、今年のはそこまで大きく感じなかったので、70行ってるかは微妙な感じだったけど、一先ず最低限の目標は達成。

 

しかしこれを最後にデカミヤマは現れず。

遠征先でもミヤマを狙ったが65ミリ程のミヤマしか採集出来なかった。
f:id:tokiasotus:20230926074202j:image

王様が格好良くて目を引くが、ミヤマもなかなか良型です。

 

ミヤマクワガタはガキの頃から私にとってヒーローみたいな存在だったので、いずれはスーパーヒーロー級も見てみたいな。とはいえ歩きながらルッキングとかストイックにはやりたくない笑。ゆる~く時間を掛けて狙っていきますかね。

 

また来年


f:id:tokiasotus:20230926074651j:image

 

 

 

 

 

 

2023年 王様街灯採集 前編

7月に入り、今年も虫達が活性化する季節がやってきた。

今年は樹液をカブトムシが占拠するタイミングから灯火(街灯)採集にも力を入れてみることにした。

 

ひとまず初戦は7月。

昨年、女王様を採集したエリアから更に行ったことのないエリアも攻めようと考え車を走らせる。f:id:tokiasotus:20230908174348j:image

↑昨年唯一採集出来た女王様

 

ひとまず昨年の経験を活かしエリアにタグを打ち、1日掛けて昨年採集したエリア付近の開拓をして、翌日に違うエリアへという感じのプランに。

 

昼頃家を出発。

山道をクネクネ走り、日が沈む前に現場へ到着した

さて、ここからタグを打ったポイントの確認。

 

しかし結局の所、殆どを空振り。

ミヤマのメス、ノコギリのメス、コクワのメスがチラホラ落ちてるだけで普通種さえあまり満足に拾えない状況だった。

そんな中で3箇所、有力そうなエリアを発見。

1つは昨年採集したとあるエリア。ここはLEDでありながら立地の良さからそこそこの量の蛾や甲虫類が飛来しており間違いなく有力エリアであったが、この日はノコギリクワガタのみ。

もう1つは自販機の乱立するエリア。このエリアには超有力とはいかないものの、周ってくる度に違うクワガタが飛来しており、かなり有力。しかしここも普通種は拾えたが不発。

3箇所はとある光源に多くの羽アリ、普通種が集まっており、思わず足を止めたエリア。このエリアで1番クワガタが集まっており、期待をしながら隅々探す。するとその光源の端に木材が落ちているのを発見。目をやると。。。


f:id:tokiasotus:20230908181917j:image

居た!女王様だ!


f:id:tokiasotus:20230908182031j:image

↑逃走開始の女王様

 

なんと初日で見つけた女王様。王様ではないにせよとても嬉しい1匹。

 

しかも、サイズもなかなかでメスでは自己記録となった。


f:id:tokiasotus:20230913162232j:image

綺麗な個体です。

 

この日は次第に雨足も強くなり、他の街灯も確認したものの、普通種がちらほら採集できた以外は特に成果はなかった。途中ワイの右臀部に激痛が走り、毒虫かと思いそのまま踏み潰して確認したらどこから着いてきたのかも分からないノコギリ♀だった。。。ごめん。。命に別状は無いが足が丸ごと1本外れてしまい、可哀想な事したので持ち帰り。9月が終わりそうな現在も元気にやってます。


f:id:tokiasotus:20230925231038j:image

 

翌日、新場所へ。

今まで行ったことのない場所であったが大先輩でこの道の師である方に、採集に同行して頂ける事となった。

 

午前中はいろいろ飯を食べて睡眠、その後観光をして時間を潰した。

日没前に先輩と合流し、街灯採集開始!

この時も先輩の有力ポイントを回らせて貰いながら、ポイント毎に詳しく説明を頂きめちゃくちゃ勉強になりました。

ただ、この日は普通種の飛びがイマイチでポツポツ拾えはするものの、本命の姿はなかった。

夜中になり、元の合流地点へ戻ってみると、その街灯にとんでもない量のクワガタが次々に飛来!

その中でとんでもないクワガタを発見!!!


f:id:tokiasotus:20230913145933j:image

ん?これはクワガタじゃないでしょ?って思ったアナタ!!

これ、ノコギリクワガタなんです


f:id:tokiasotus:20230913150036j:image

頭部蛹化不全のクワガタ。幼虫から蛹になる時に幼虫の顔を脱げずにそのまま蛹になり羽化した個体。

見た目の通り、顔が幼虫の時と同じになっちゃってます。

アゴと思わしき場所は幼虫の時の大アゴのままです。


f:id:tokiasotus:20230913151154j:image

前胸背板もよくわからない形になってしまっていて、ノコギリクワガタの面影は殆ど無い、てかクワガタに見えない。

ここまでの不全個体は写真でも見た事無く、狙って捕れる訳でもないのでめちゃくちゃに良い経験をさせてもらった。

めちゃくちゃ可愛いです。本人は望まぬ形で生まれちゃったかも知れないけど俺はこういう個性が強い個体が大好きです。


f:id:tokiasotus:20230913153544j:image
f:id:tokiasotus:20230913153604j:image

そんな感じで大興奮して一方的にべらべら喋るうっとおしいワイに嫌な顔せず微笑ましく話を聞いてくれる大先輩、ありがとうございます笑


f:id:tokiasotus:20230913153921j:image

ちなみにめちゃくちゃ小さいです笑


f:id:tokiasotus:20230913154230j:image

こんなもん。可愛い。不全だから基準にはならないけど野外チビギネスはさらに0.8ミリ小さいとかヤバいな笑。

 

そんなこんなで大興奮してべらべら喋ってる内にも次々と飛来するクワガタとちょいちょいカブトムシ達。


f:id:tokiasotus:20230913162611j:image

最終的に1時間程でこんなに飛んできてました。

殆どミヤマ、たまにノココクワカブアカアシみたいな感じ。とんでもない飛来量にびっくり。普通の街灯なのに笑。(集めた個体は近くの森に全てリリース)

 

結局本命は現れなかったけど、特殊な状況をその身で感じ味わう事も出来たのでとても良い採集になりました。

今回は

女王×1

深山氏×3

ノコ(不全含め)×3

を持ち帰り。

 

ミヤマに関しては地元じゃあまり捕れないエゾ型ミヤマ。基本フジ型派だけどエゾも先端の二又がデカイのが結構すきです。
f:id:tokiasotus:20230913163339j:image


f:id:tokiasotus:20230913163554j:image

↑(フジ型と基本型?)

 


f:id:tokiasotus:20230913164545j:image

本命は初日の1つだけだったけど、それ以上に先輩の経験を叩き込んで頂いたのは本当にデカイ。

 

実際、立地の良い場所、良い灯りを見つけやすくなったお陰でマジで下手な場所でライトラするよりよっぽど捕れるようになりました。

本当にデカイ経験をさせて貰った。

f:id:tokiasotus:20230913164934j:image

ありがとうございました!!

 

んで、元々これで街灯は終了の予定だったんだけど1ヶ月後にワイの島遠征が台風により中止になる関係でもう1度、8月に街灯採集へ行く事になります。

 

そちらはまた次の記事で

 

 

 

2021年年末、東北遠征

2021年、年末年始。

28日~3日で東北→房総の遠征釣行を行った。

 

28日夜に東北入り。狙いはサメとエイ。

とりあえずサメのポイントは分かっていたので、早い段階でサメを達成して開拓が必要なエイにシフトする予定だったのだが。。。

 

サメのポイントに大型船が止まってて釣りが厳しい状態に💦ワイの遠征時にポイント潰れてるのはもはやテンプレ。

仕方ないので、ポイント下見。良さそうなポイントを見つけて竿を出してみるがアタリなし。貝が着いていただけ。。。


f:id:tokiasotus:20220204222941j:image

見たことない貝だったけど、名前はモスソ貝というらしくなかなかの美味らしい。貝殻がブヨブヨ。特徴的な貝やな。

 

29日

朝からポイント下見。デカイ船が止まっているポイント付近で昼頃から粘る事に。

あまりにも変化のない地形に戸惑いながらも一番水深がある場所、片方は手前の二本竿で挑んだ。

しかし、結果を言うと完全試合。アタリ無し。途中投入したイソメさえ、餌がとられないという結果に。。。


f:id:tokiasotus:20220204223636j:image

イトマキヒトデ。魚居るんかここは。。。

 

予定ではこれくらいで切り上げて、房総へ走るつもりだったもののあまりにも魚に触れない状態に。。とはいえこれ以上同じ場所で粘るつもりにもなれず。

寝て翌日に考えるかな。。

 

30日

昼頃に起床して、偶然友人が近くに来てると言うので市場へ。

久しぶりに会えて良かった!友人も他の友人と釣りに来ていたみたい。友人から北海道のお土産で香水(この時点ではそう思ってた)を貰ってお別れ。忙しい中ありがとうございます!!

 

釣りの継続には非常に悩んだものの、Googleマップの地形図とにらめっこしてポイント大移動。そのポイントを直接確認して帰るか継続か決める事に。

 

途中でローカルな釣具屋さんに寄り、サバの切り身餌を1パック買う。するとその釣具屋の店主に話しかけられた。

店主「ヒラメ狙い?」

 

ワイ「エイとサメ狙ってます。東京からとある2種のサメとエイを狙いに来ました。」

 

店主はあっけにとられた顔をしていたがしばらくして

 

店主「ちょっと待っててね」

 

と、裏方に消えた。しばらくして戻ってくると冷凍された袋一杯のアジを持ってきて

 

店主「サービスね。せっかくはるばる来たんだか、釣って行ってね」

 

なんか久しぶりに胸が暑くなったよね。寒い東北地方にも負けないくらい、人の暖かさを頂きました。

 


f:id:tokiasotus:20220204230227j:image

 

この餌を頂き、今日の明け方まで粘ることを決意!ポイントに移動し、地形的にもギリギリ納得できる場所を見つけたのでそこで粘ることに。

 


f:id:tokiasotus:20220204230620j:image

友人から貰った香水を全身に振りかけ気合いを入れる!やったるで!!(この時もまだ香水だと思ってたけど、実はルームスプレーでした)

 

竿は4本、遠投2本に中距離1本、ちょい投げにも気になった場所があったのでそこへ1本。その竿には撒き餌も行った。

 

夕方から入って日が落ち、強風に粉雪が舞い始めた。今年1番の寒日がよりによってこの日に来るのも最後まで私らしいな。俄然燃えてくる。

 

粉雪は止み、辺りに静けさが戻った一瞬の時、待ち続けた待望の瞬間が突然訪れた。

 

ジィィィィィ!!!!

 

ちょい投げの竿に大きなアタリ!!!

すかさず竿を持ちアワセ!!乗った!!

 

引きは弱いがある程度重量はある!必死に巻いて足元に来た魚をライトで照らす。

 

エイだ!!!!!!

 

糸を掴み慎重に堤防に引きずり上げる。

横たわったエイを見た私の叫び声が、強風をかきけして誰もいない寒空の堤防に響き渡った。

 



f:id:tokiasotus:20220204232356j:image

この小さいエイを求めて東北まで来た。自分にとってはいつか必ず見てみたい、いや、見てみなければならないエイだった。

 

コモンカスベ

 

アカエイやウチワザメとはまた違ったエイ。身体に無数の棘が生えたすごく特徴的なエイだ。


f:id:tokiasotus:20220204232806j:image

 

背中には一直線に棘が生え尾に繋がっていく


f:id:tokiasotus:20220204233003j:image

尾に入るにつれて棘は鋭くなっていく。

 


f:id:tokiasotus:20220204233120j:image

アカエイとは違い尾にもヒレがついている。

 

棘が大量に生えていて危険生物のように見えるが、棘全てに毒はなかった。しかも鋭利ではないため刺さる事はない。

容易に手に持つ事が可能だった。

 

ネコザメの棘にも毒があるという人も居るがもちろんネコザメにもこのコモンカスベにも毒は無い。先入観で危険生物認定されてしまう魚ではあるが、この子も人畜無害の子だ。

しかも絶品らしい。ガンギエイ科のエイはとっても美味しいんだとか

 


f:id:tokiasotus:20220204233907j:image

裏側もとても特徴的。羽を広げた天使のような子やな。ヒレ縁は茶褐色。腹は純白。身体はアカエイに比べて硬い。

 


f:id:tokiasotus:20220204234137j:image

後、文句ないレベルで裏がKAWAI。よくみるとホクロみたいなのあるな。尚更KAWAI。

 


f:id:tokiasotus:20220204234342j:image

今回も釣れたのはミヌアノ。相棒は毎回裏切らない。ありがたいな。

 


f:id:tokiasotus:20220204234500j:image

 

寒い筈なのにめちゃくちゃ熱い。

この1匹も釣具屋の店主や友人が私を奮い立たせてくれたお陰で出逢えた1匹。

 

旅先で関わってくれた人に感謝です。1人釣行だけど1人じゃきっと辿り着けなかった。

 

無事にリリースを終え、一段落。本命に出逢えた後の一服はなにものにも代え難い至福のひとときだ。

 

このあとは残りのサメを明け方まで粘ったがそれはもう地獄のような寒さだった。

強風に雪は大粒で降り注ぎ、暖まっていた身体から容赦なく体温を奪っていく。


f:id:tokiasotus:20220205223910j:image

 

東北からもう帰れと言われている気がした。

これ以上の成果は無く、最終日が終了。

 

何が面白いって私が釣りを辞めるとパッタリと雪も風も止んだ。流石ワイです。

まあ大本命は釣れた訳だし、明日は軽く観光して房総に下ろうかな。


f:id:tokiasotus:20220205224046j:image

勝利のペヤング+α。いつもの100倍は美味しいな。

 

31日

昨夜無事に本命の1匹を釣る事ができ、本日は大移動して行きたかったアクアマリンふくしまへ!


f:id:tokiasotus:20220205224345j:image

 

水族館なんて久しぶり!ささっと回って、最近展示された本命ドブカスベも見て早めに帰ろう!なんて思ってたんだけど。。。

 


f:id:tokiasotus:20220205224547j:image


f:id:tokiasotus:20220205224608j:image


f:id:tokiasotus:20220205224623j:image


f:id:tokiasotus:20220205224633j:image


f:id:tokiasotus:20220205224653j:image


f:id:tokiasotus:20220205224711j:image

 

全然帰れないんですけど笑笑。普段釣ってる魚も悠々と泳いでいる姿を横からゆったり見えるだけで、ここまで楽しいんだね。

 


f:id:tokiasotus:20220205224909j:image

そしてまさかのギラファ!!水族館にギラファ!!やっぱりプロゼリー最高!!

 


f:id:tokiasotus:20220205225022j:image


f:id:tokiasotus:20220205225053j:image

 

紅龍やスパイニールも居た!!熱帯水槽も迫力あったなあ。


f:id:tokiasotus:20220205225222j:image

んで、こいつが本命ドブカスベ。深海エイみたいでこの子はまだ子供。ガンギエイ科のエイは棘々しいのが多いのか。。。

 


f:id:tokiasotus:20220205225357j:image

んで、ドブカスベの水槽の横から視線を感じて恐る恐る見たらコヤツ。鏡見てるのかと思った。ブサカワ!!

 



f:id:tokiasotus:20220205225534j:image

トド水槽には、古株のイチロー氏。なんと私と同い年!!しかも誕生日も1週間しか変わらないという奇跡。ワイも仲間に入れてくれ。


f:id:tokiasotus:20220205225719j:image

何顔なんだろう。天に召されてるみたい。癒されるよ。

 

何だかんだで開館9時に入って12時くらいまで居てしまった💦遠征先に水族館とか動物園あったら、今度から立ち寄って見ようかな。

めちゃくちゃエンジョイしました。

 

最後に旅の疲れを温泉で癒し


f:id:tokiasotus:20220206130945j:image

 

遠征の終わりは温泉で締めるのが優勝ですわ


f:id:tokiasotus:20220206131030j:image

完全優勝の風呂上がりのコーヒー牛乳。

格別ですわ。

 

遠征前半の東北遠征。簡単に釣る予定だったサメはポイント潰れで空振りだったけど、まさかの時間が掛かりそうだった情報0のコモンカスベがクリア出来たのは本当にデカイ!

 

終始寒さとの闘いでしたが、無事に良い遠征となりました。まあ、これで終わりでは無く、今回は東北から房総へ下ります。

 

房総でも、良い魚に出逢えると良いなあ。

 

東北で関わってくれた人やお魚ありがとうございました!!

 




f:id:tokiasotus:20220206192217j:image